レキソタンとお酒(アルコール)併用のデメリット

アルコールによってレキソタンの作用が強調される

レキソタンを服用中はお酒(アルコールとの併用)は極力避けるように、と医師から言われますが、これはどうしてなのでしょうか?

 

 

ここではレキソタンとお酒の併用によるデメリットをご紹介します。

 

お互いの作用を強めあって依存症リスクが高まる

レキソタン服用中に飲酒をすると、中枢神経抑制作用が増強されます。お酒にも中枢神経を抑制する作用があり、レキソタンと併用することでお互いの作用を強め合ってしまうのです。

 

また、長期的には耐性や依存性ができてしまい、アルコール依存症や薬物依存症になるリスクが上がります。耐性と言うのは、次第に体が慣れてきてもっと多量を欲するようになることです。依存性は、それがないと居ても立ってもいられなくなる、ということです。

 

レキソタン、あるいはアルコールには、それぞれに依存性・耐性形成があります。それらを併用することにより、お互いの依存症リスクが何倍にも跳ね上がってしまうのです。また、お互いが血中濃度を高め合うため、医師が薬の効果を判断できなくなってしまい、適正量を把握できず、治療が難航します。

 

日本のアルコール依存症の患者さんは約80万人で、その予備軍は440万人もいます。レキソタンなどの抗不安薬服用中に飲酒を続けるということは、これらの仲間入りへの道をまっしぐらに歩くことになります。

 

レキソタンの依存症の改善も大変ですが、もしアルコール依存症になったときは目も当てられません。アルコール依存症はニコチン依存症や覚せい剤の依存症よりも治りにくいと言われており、いったん発症すると一生の付き合いとなります。食欲や睡眠欲よりもアルコール依存の方が強くなり、非常につらい思いをします。

 

睡眠中に死亡する可能性も?

アメリカの伝説的ギタリスト「ジミー・ヘンドリックス」は、睡眠薬とワインを併用したことにより、睡眠中に窒息死したと言われています。その事件があって以来、睡眠薬とアルコールは同時摂取してはいけないというのが常識となりました。

 

もちろん、レキソタンは当時の副作用の強い睡眠薬に比べて安全性は高いですが、それでもアルコールと併用すると意識を失ったり、睡眠中に呼吸が浅くなるなどのリスクがあります。もし倒れて打ち所が悪かったりなどすれば、運悪く死に至る可能性もゼロではありません。

 

依存症のリスクの他にも、突発的な事故の可能性があるという意味でも、同時にレキソタン服用と飲酒を行うのはデメリットが大きいのです。

 

どうしてもお酒を飲まないといけないときは

「飲酒してはいけない」と言われても、付き合いもあるし冠婚葬祭の時は飲まないわけにもいかないと反論もあるでしょう。

 

しかし、「お酒を飲んだら命の保証はできないと、医者に止められているから」、「今度お酒を飲んだらもう、おまえの主治医は止めさせてもらうと主治医に脅されているんだよ」などと、上手に医者のせいにして、冠婚葬祭時も全く飲んでいないと言う患者さんも沢山おられます。

 

「医者に厳しく止められているから」などとと言えば、周りも無理強いすることもないでしょう。今は、アルコールハラスメントと言う言葉もできています。

 

また、うっかり飲酒してしまった時は、レキソタンや抗不安薬を飲むのをその日だけ止める、というのも一つの方法です。レキソタンの持続時間は20時間、アルコールの持続時間は飲酒量にもよりますがおおむね10時間程度です。

 

  1. レキソタンを飲んだ後は、そのあと丸一日アルコールを控える。
  2. アルコールを飲んだとは、そのあと半日はレキソタンを控える。

 

以上のことに注意しましょう。

 

とはいえ、病状によってはこの方法が無理なこともありますので、可能かどうか主治医とご相談ください。

 

どうしても飲酒を止められない人には、お酒を飲めなくなる抗酒剤と言う薬を使う、という方法もありますので、主治医とご相談ください。